実家に保管してあるX68000XVIの話をします。
X680x0の導入と経緯
私がX680x0を導入したのは1997年、市場はすでに終わっていた時期です。
1996年までX68030の製造/販売は続いていたと言われているので生産終了の年の翌年で、同人の世界ではまだまだ盛り上がりを見せていた時期です。
「ゲームが動く黒いパソコン」くらいの認識がなかった私ですが、ゲームラボの「68まみれ」の記事等を読み、徐々にその魅力に惹かれつつありました。
最初に購入したのは、X68000PRO2+オフィスグレーのCZディスプレイでした。
本体価格は24,800円で、情報ハウスさんというお店に電話注文して買いました。
インターネットでの情報収集
情報収集の手段は、主にインターネットでした。
susie.x等の必要なツール類の入手もインターネット経由でした。
組み立てたAT互換機にTEAC製の5.25インチFDDを搭載して、データを転送していました。記憶が曖昧なのですが、PC-98でフォーマットした5.25インチフロッピーディスクは、WindowsでもX680x0でも読み書き出来ました。
この辺りの流れは、時系列が狂っているかも知れません。
SCSIの導入
当時所有していたX68000PRO2とX68000初代は、SCSI非搭載機種でした。
SASIのHDDで運用するのは厳しいので、SCSI環境は必須でした。
中古でシステムサコム製のSCSIボードを入手し、大学から持ち帰ったTEXA製HDD(340MB)で環境を構築し始めました。OSはHuman68k Ver3.02、ファイラはFDXでした。
X68000XVIの導入
2001年になり、運良く中古でX68000XVIを入手する事が出来ました。
X680x0の中で、最もデザインが秀逸で汎用性の高い機種です。
X68000XVIの主な特徴は以下です。
- クロック周波数の切り替えが可能 (10/16MHz)
- SCSI内蔵 (SUPER以降は全機種)
- 本体内にメモリを8MBまで増設可能
- コプロセッサ用のソケット内蔵
X68000XVIの運用
2002年は、自分の中でX680x0が一番盛り上がった年でした。
MDXを聴いたり、SFXVIのキャラやOPをネットでダウンロードして遊んだり…と、クリエイティブな使い方はしませんでしたが、使っているだけで楽しかったのを覚えています。
当時の環境は以下です。
- MC68000 10/16MHz
- 8MBメモリ (内蔵)
- SX-68M2 (MIDIボード)
- SUSTEEN製17インチCRT (15/24KHzは映らない)
- X68000CompatXVI付属キーボード (友人にもらった)
- X68000PRO2(オフィスグレー)付属マウス
- TEXA製340MB HDD (学校から持ち帰り)
- ICM製230MB MOドライブ (先輩にもらった)
- 緑電子製キャディー式 6倍速CD-ROMドライブ (ジャンク/600円)
- Roland SC-88Pro/G
寄せ集め感の強い環境です。
当時のconfig.sys/autoexec.batは、記録に残っていません。
電源の故障
2003年に入ると電源が不調になり、起動できなくなりました。
X680x0の宿命とも言える症状です。
2004年に就職して、初任給で電源を修理しようとしました。
結局、今年の春に亡くなった祖父が修理代19,800円を出してくれました。
修理に応じてくれたSHARPさんと、修理代を出してくれた祖父に感謝しています。
修理した時の領収書は、大切に保管してあります。
2008年辺りに、再びX68000XVIは不調に陥ります。
故障箇所は電源部ではなく、リレー回路のようです。
東京に引っ越す事になり、X68000XVIは実家に置いておく事にしました。
X68000XVIのこれから
故障中のX68000XVIですが、復活させる事も視野に入れています。
現在、医療費の為に貯金をしているので、難しい状況です。
今後の目標は以下です。
- ATX電源化
- CF-SCSIによるゼロスピンドル化
- NereidによるLANへの接続
- XPC-4の導入
POWER TO MAKE YOUR DREAM COME TRUE
比較すると叱られるかも知れませんが、X680x0の「無い物は作る」文化は、現在のOSSに通じる物があるような気がします。
PowerPC搭載の後継機種や公式でのUNIXベースのOSが出ていたら、確実に買う人はいたのでは…、と感じています。
最後にX680x0を通じて出会えた沢山の友人達や、これから出会うであろう方々に感謝の気持ちを伝えます。
ありがとう。
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